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インジケーターの使い方、球審がカウントを間違えないための手順

執筆・編集: お父さん審判ブログ編集部

インジケーターの使い方、球審がカウントを間違えないための手順

場面

球審が左手に握っている小さな道具がインジケーター(カウンター)です。ボール・ストライク、アウト、そして製品によってはイニングを、指でつまんで回すことで記録していきます。地味な道具ですが、球審にとってはマスクやプロテクターと同じくらい欠かせない装備です。

学童野球でカウントの誤りが起きるのは、たいてい「判定そのものを間違えた」からではありません。ファウルボールの処理、ボールの交換、監督への説明といった投球と投球の間の作業に気を取られ、インジケーターを送り忘れる、あるいは二重に送ってしまうことが原因です。一度ずれると、次の一球で「ツーストライクのつもりが実はワンストライクだった」といった食い違いが表面化し、試合が止まってしまいます。

大事なのは、記憶ではなく手順で守ることです。「いつ送るか」「いつ確認するか」を毎球同じ形で繰り返せば、忙しい場面でもカウントは崩れません。逆に、頭の中で数えておいて後からまとめて送る、というやり方をしている限り、必ずどこかでずれます。

球審がインジケーターでカウントを管理する手順の要点をまとめた図

見るポイント

  • 判定をコールした直後 → コールと同時に指を動かすのではなく、「コールしきってから送る」と決めておく。声と手を同時に動かすと、どちらかが抜けやすい。
  • ファウルボールが飛んだ場合 → ノーストライク・ワンストライクならストライクを1つ送る。ツーストライクからのファウルは送らない。この分岐を毎回意識して手を止める。
  • バントのファウルの場合 → ツーストライクからのバントファウルは三振でアウトになる。ストライクを送ったうえでアウトのカウントも1つ送る必要があるため、送る箇所が2つになる点に注意する。
  • 振り逃げや振り逃げになりかけた場合 → 打者が一塁へ走ったかどうかで結果が変わる。プレーが完全に落ち着くまでアウトのカウントは送らない。
  • 投球以外の理由でアウトが成立した場合(牽制でのアウト、走塁アウトなど) → 塁審のジャッジであっても、アウトのカウントは球審が責任を持って送る。塁審のコールを見届けてから手を動かす。
  • 投手が投球動作に入る直前 → 手元のインジケーターに一度目を落とし、これから迎える球のカウントを自分の中で言語化してから構える。
  • スコアボードや記録員の表示と食い違う場合 → 表示側が誤っている可能性もあるため、その場で決めつけない。プレーが途切れたタイミングで確認の手順に入る。

動き方

  • 1球ごと → 「コールする → インジケーターを送る → 構えに戻る」の順を固定する。順番を入れ替えない。
  • カウントを送った直後 → 親指の位置で送れたかを触感で確かめる。目で見なくても、ダイヤルが1つ動いた手応えを確認する癖をつける。
  • ファウルボールでボールを交換する場合 → 先にインジケーターを送り、それからボールを出す。ボールの受け渡しを先にすると、そのまま送り忘れる。
  • 打者が入れ替わるとき → ボール・ストライクを必ずリセットする。次打者がバッターボックスに入る前に指を動かしておくと、投球開始前にリセット漏れに気づける。
  • イニングが終わったとき → アウトカウントをリセットし、インジケーター全体を初期状態に戻す。守備位置に散っていく選手を見ながら、手元だけで作業を済ませる。
  • 自分のカウントに自信が持てなくなった場合 → 一度「タイム」をかけてプレーを止め、塁審や記録員と突き合わせる。曖昧なまま次の投球を迎えない。
  • カウントがずれていたと分かった場合 → 正しいカウントに直したうえで、両チームのベンチと打者・投手に向かって声とジェスチャーで明示する。黙って直すと、後から抗議の火種になる。

よくある間違い

  • 判定のコールに集中してインジケーターを送り忘れ、次の打者への投球でカウントの食い違いが表面化する
  • ツーストライクからのファウルでもストライクを送ってしまい、実際より進んだカウントになる
  • 打者が入れ替わったときのリセットを忘れ、前の打者のボール・ストライクを引き継いだまま試合を進めてしまう
  • カウントが怪しいと感じながらも確認せずに投球を続け、後戻りできない場面でずれが発覚する

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